映像広告についての完全ガイド<テレビとネットの連携>

テレビCM

はじめに

ネット動画広告とテレビ広告、それぞれが持つ効果や特徴は異なります。また、そのトレンドを捉えておくのは広告を考えるうえで重要です。映像広告は、着実な戦略とテクニックを持つことで、認知度、知名度の拡大に大きな力を持っています。

さらに、広告予算を効率的に使う方法を獲得することで、ブランド認知度を高める具体的なステップがハッキリと見えてきます。

ここではその基本と方法論を探ります。

映像広告の種類

テレビ映像広告

テレビ番組の中で放送される広告には特定の番組を提供する企業のコマーシャルである「タイムCM」、予算に応じて地区・放送局・期間・出稿量(出稿額)・時間帯を自由に選べる「スポットCM」。さらに、番組の形式をとった「インフォマーシャルCM」など多岐にわたります。いずれの形でもテレビ広告の大きな特徴は、広範な層に浸透させることができることにあります。

繰り返しメッセージが多くの人に届けられるという強み、さらに、特定のドラマやバラエティ番組、またはスポーツ中継などの中で放送されることで、その番組とともに記憶されるという利点もあり、大規模なブランド認知を可能にします。

一方で、ネット広告に比べると、一般的にその制作費と放送費が高くなる傾向は見られます。

ネット映像広告

ネット映像広告にはいくつかの形式があります。広告を配信する媒体や動画形式、表示方法に差があるため、その特徴を抑えておくことが必要です。

■インストリーム動画広告とは?
「インストリーム動画広告」は、動画コンテンツの前、中、後に挿入される広告のことを言います。YouTubeや動画配信サイトで用いられる広告です。

視聴者が動画を視聴する時に動画の前、途中などに表示されるため、動画配信サイトを利用している多くのユーザーに見てもらえるというメリットがあります。一方で、動画が始まる前や途中での広告が表示されるため、「スキップ」されやすいというデメリットを持っています。

■インリード/インフィード動画広告とは?
主にX(旧Twitter)や、Facebook、Instagramなど、SNSのフィード内に表示される広告のことを言います。SNSの形態にもよりますが、閲覧していく中で差し込まれてくる広告で、SNSを頻繁に使っているユーザーの目には留まりやすく、高いエンゲージメントを獲得することができます。

ただし、ユーザーを絞った形での広告配信は難しいため、ターゲティングを意識し、目に留まるためのコンテンツの質が求められます。

■インバナー動画広告とは?
インバナー動画広告とは、ウェブページのバナー部分に表示される動画広告のことです。ウェブサイト内で配置されたり、サイドバーまたはヘッダーが一般的です。

広告ブロックの影響を受けにくいというのは大きなメリットです。一方で、過度な広告はユーザーを遠ざける可能性もはらんでいます。

テレビCMとネット動画広告の連携

認知力と表現力の組み合わせ

テレビCMは幅広い層への高い認知力があり、ネット動画広告は明確なターゲットに深く訴えるという特徴があります。両者を連携させることで、広告の効果は確実に最大化させることが可能です。

主な連携手法

■「続きは、Webで」型
テレビCMで興味を引き、オンラインで詳細情報を提供する形。商品名や特徴を伝え、認知や興味をあげ、これにより、購買に至るプロセスをスムーズにしていきます。

■「詳しくは、Webで」型
テレビCMでプロモーションやキャンペーンを告知し、オンラインで参加方法などを詳しい情報はWebで、とつなげ、キャンペーンへの参加者を増やす効果を持っている方式です。

■「Webにて、公開中!」型
テレビでストーリーの予告編を放送し、オンラインで完全版を公開する形式です。長尺で見てもらえるため、特に企業やその商品のブランディングに有効です。

テレビCMとネット広告の効果的な連携を行うために大事なポイントは、「瞬発力と持続力のバランス」です。テレビCMが持つ瞬発力と、ネット動画広告が持つ持続力を組み合わせることで、広告戦略が柔軟かつ効果的になるといえます。

増加するネット動画広告とその理由

消費者行動の変化

今や、大多数がスマートフォンを所有しており、若い世代はもちろん、ファミリー世代や高齢層にいたるまで、スマホによる情報の取得やエンタメの享受は一般的になっています。YouTubeやTikTokなどのプラットフォームに限らず、動画配信サイトの普及に伴い、動画消費が日常生活の一部になっていると言えます。

普段の生活の中で目にする映像の内、スマホやタブレットを通して見る映像の比率が増えていく中、映像による広告が持つ意味は大きくなり、動画広告の市場価値が拡大傾向にあることは間違いありません。

テレビCMとの比較と重要性

幅広く認知度を得ることができるテレビCM。テレビは依然として多くの世帯で視聴されており、一度の放送で広範な層にリーチが可能です。テレビCMは短時間で強いメッセージを送ることができ、視聴者の記憶に残りやすいというのが特徴で、瞬発力もインパクトも持ち合わせています。

また、ブランドイメージの形成を図ることができるのもテレビCMの特徴です。高品質な映像とサウンドでブランドイメージを高めることが可能です。テレビ局の厳しい考査基準をクリアしているので、テレビ放送されること自体が企業の健全さやブランド価値を認められていることにつながり、ブランドの向上と視聴者に安心感を与えます。

このように、テレビCMはその独自の強みを活かして、動画広告戦略に不可欠です。こうしたテレビCMの特徴に、オンラインでの詳細情報提供を組み合わせることで、広告効果を最大化させることができます。

まとめ

テレビ映像広告は広範なリーチ、ネット映像広告はターゲット絞り込みが可能です。そうした特徴を活かし、テレビCMとネット動画広告の連携で広告効果は最大化を図ることができます。

また、消費者行動変化とスマートフォン普及で映像広告増加という傾向をとらえつつ、テレビCMは広範な認知度と高いインパクトで映像広告戦略に重要な意味を持っています。

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